「理想のお客様」をたった1人に絞り込むメリット
自分の立ち位置を決めたあなたが次に決めるべきこと、
「どんなお客様に買ってもらいたいか」
ということについてお話しします。
すなわち、あなたにとって
「理想のお客様」
は誰か、ということですね。
今回はそんな「理想のお客様」の見つけ方についてお話ししていきます。
あなたにとって理想のお客様は誰なのか?
あなたはご存知でしょうか?
多くの人は理想のお客様が誰かなんて言われてもわからないと思います。
しかし、前回も言ったことですが、中小企業は自分でお客様を選ばないと、見つけてもらうことすらできないのです。
私の場合も、数多くいる税理士から見つけてもらうためには、私からどんなお客様を求めているかを積極的にアプローチする必要がありました。
そこで、
私は次のようにターゲットを決めました。
・川崎・横浜で従業員7人以下の起業家
・その起業家は30代
会社に10年前後勤めた後、独立を決意
・家族構成は妻に子供2人(10歳以下)
・住宅ローンもある
・奥様は専業主婦
このようなお客様が私の理想のお客様です。
そして、このたった1人のターゲットから
「川崎・横浜で起業家を応援している税理士といったら大原政人」と呼ばれるようになろうと決めたのです。
さあ、あなたの理想とするお客様を決めましょう!
ここで「理想のお客様」を1人だけに決めていいのか?と疑問に思うと思います。
「できれば多くのお客様に商品を売りたい。売りたいから見込み客は絞りたくない」
と考えている人はたくさんいます。
たしかに、「たった1人に向けてメッセージを伝えましょう」なんて言われても、最初は怖いと思います。
「今でも集客ができなくて困っているのに、これ以上見込み客が減ったら廃業してしまう」
と、あなたも思ってしまうかもしれません。
しかし、
それでもあえて言いますが、絶対に、必ず、ターゲットを1人に絞ってください。
それが小規模企業である私たちが成功できる「一点突破の法則」です。
あなたの目指す方向性や業種、職種によりターゲットの決め方は異なりますが、
私の場合、「地域」と「顧客の状態」でターゲットを絞りました。
「川崎・横浜で起業家を応援する税理士」
という自分の立ち位置から、「川崎・横浜で起業した30代の起業家」という1人のターゲットを決めたのです。
地域で勝負するタイプの業種であれば、
ぜひ私のような形でターゲットを選定して、1人に向けてメッセージを届けてください。
たった1人までターゲットを絞ることで、むしろ多くのお客様に価値が伝わる面白い現象が起こります。
私も最初は1人に絞るのは怖かったのですが、ターゲットを決めることで価値がはっきり伝わり、結果として契約数は増えていきました。
対応地域を限定しているにもかかわらず、それ以外の地域からも仕事の依頼が来ることもあります。もちろんそのお仕事は喜んで引き受けさせて頂きます。
1人に絞っても、その属性の人しか来ないということはまずあり得ません。
価値をはっきり伝えるということはそれほどお客様から信頼を得ることに
なるのです。USPとターゲットを正確に決めることで、
「この人は考えがはっきりしている人だ」
とターゲット以外にもあなたの価値が伝わり、仕事が来るという結果につながっていきます。
最初は怖いかもしれませんが、勇気を出してターゲットを絞り込んでいってくださいね!